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小出 芳彦; 石田 真一; 逆井 章; 白井 浩; 平山 俊雄; 久保 博孝; 杉江 達夫; 船橋 昭昌
Nuclear Fusion, 33(2), p.251 - 261, 1993/00
被引用回数:13 パーセンタイル:45.65(Physics, Fluids & Plasmas)JT-60の高イオン温度モードで観測されたピークしたイオン温度分布Ti()とトロイダル回転速度分布Vt()の特性を調べるために、安全係数を4.5から15の範囲でスキャンした。その結果、Ti(),Vt()のピークした部分は局所的に形成されており、その境界は安全係数に依存した。高イオン温度モードにおける閉込め改善の領域はTi()のピークとして現れるq=3面で決まっており、その閉込めの良い領域が十分広くなった結果、巨視的閉込めの改善となって観測されたことが解った。
小出 芳彦; 石田 真一; 逆井 章
JAERI-M 91-041, 8 Pages, 1991/03
イオン温度とトロイダル回転速度の空間分布測定により、これらが整数モード有理面の内側でピークする事がわかった。JT-60で得られた高イオン温度モードでは、q=2面からq=3面内のピークへと、プラズマが自発的に移行することがわかった。
石田 真一; 小出 芳彦; 辻 俊二; 内藤 磨; 小関 隆久; 白井 浩; 永見 正幸
核融合研究, 65(SPECIAL ISSUE), p.201 - 223, 1991/03
JT-60における高ベータプラズマの研究が述べられている。高いq値(q≦13)をもつ高ポロイダルベータ実験では、イオン温度12keV、=3.8が得られ、80%のブートストラップ電流を含む~3の放電が、約1秒間維持された。~3領域では、崩壊現象が発生し、の上昇が制限された。この現象は、q~3付近の磁気ピッチ極小で生ずる急激な部分崩壊であることがわかった。鋸歯状波振動のない閉込めのよい高イオン温度モードが同時に観測され、Lモード閉込めの約1.6倍改善した。この改善された閉込め特性は、イオン温度、密度、トロイダル回転の強いピーク分布の形成と関連している。一方、低q領域(q≦5)では、MHDは、大きな鋸歯状波振動とFishbone振動に似たm=1バーストによって特徴付けられる。JT-60では、PDXよりはるかに低いFishbone発生限界が観測されていることが判明した。
石田 真一; 小出 芳彦; 平山 俊雄
Europhysics Conf. Abstracts of 18th European Conf. on Controlled Fusion & Plasma Physics,Vol. 15C,Pt. l, p.I-165 - I-168, 1991/00
JT-60の高ポロイダルベータ実験において、閉込めの改善を伴なう高イオン温度モードが得られた。準平衡入射の低ビームトルクであるにもかかわらず、閉込めの改善に伴ない、イオン温度や密度分布のピーキングとともに、プラズマ中心領域の順方向トロイダル回転速度が著しく増加し、強い回転シアが観測された。このトロイダル回転特性を、順方向入射と準平衡入射のLモードプラズマとの比較を含めて、詳細に調べた結果を述べている。高イオンモードプラズマは、イオン温度又はイオン温度勾配と中心回転速度のオフセットな比例関係、および中心イオン温度に相当する強い負電位の形成によって特徴付けられることがわかった。JIPP-TIIUで提案された負電場形成モデルとの比較を行い、電場分布が定性的に説明できることを示した。そして、角運動量閉込め時間を評価し、理論と比較するには電場の寄与を考慮することが重要であることを指摘した。